現在、自由設計を謳う会社が多くあります。
住宅業界の中で私の嫌いな言葉の一つが、
「標準! オプション!」 です。
車だとか本体が決まっているものを販売するには、標準やオプションがあっても良いと思いますが、
車でもスーツでも、受注生産するものは全てオーダーメイドです。
建売住宅をメインとしている会社はそれでも良いと思うのですが、
私たちの仕事は、ご契約を頂いてから造り上げていく、
世の中に一つしか無い財産です。
自由設計ですから、標準やオプションではなく、
必要なものは付けるし、必要でないものは削除するのが真の自由設計だと思うのです。
中には、標準なのでいらなくても値段は引かないパターンもあるようです。
最近、これがお得ですと数字を見せられ、導入を決める方もいらっしゃいますが、
導入を決める一番の問題は、お客様がそれに何を求めているかだと思います。
ちなみに、機械を導入すればするほど、メンテナンス費用と買い替え費用が掛かります。
エアコン・冷蔵庫などの家具家電も、10年~15年位で買い替えが起こります。
「うちのエアコン、20年もったよ! 電気代はかかるけど・・」 てな事もありますが・・・
太陽光も30年位と言われ、つくばの研究所などでは太陽光も壊れるとの研究結果が出ています。
私は反対ではなく、良く理解して導入を考えないと、
住宅ローンを支払いながら、10年・15年・20年・・・・・
と、修理や買い替えのお金が必要になります。
資金計画とは、住宅ローンを支払いながら、何年後のタイミングにいくら位のコストが掛かるかです。
見積書も、本体価格にほとんどが含まれてしまって、一つ一つの価格が出てこないケースがあります。
後はオプションと言った、非常に簡単な見積書が普及しています。
自由設計の物を、いくらで買っているか分かりづらいと思うんです。
何が良い、何が悪いではなく、
注文住宅なのか? 規格住宅なのか?
お客様が何を求めているかで、仕組みも変わるはずです。
私たちの会社は、注文住宅をメインとしていて、建売住宅は扱いません。
私の理念が、注文住宅に特化したいからです。
お客様一人一人、個性や目的が違います。
考え方に合ったものを造り上げて行くのが、
注文住宅であり自由設計だと思うのです。